法定相続人以外に財産を残す寄贈について
遺贈とは、遺言によって、遺産の全部又は一部を他人に譲り渡すことをいいます。遺贈を受ける者を受遺者といいます。
遺贈のメリットは、誰にでも財産を譲ることができるということです。通常の相続であれば、法定相続人にしか財産を残すことはできません。
しかし、遺言の中で遺贈を定めておけば、誰にでも財産を残すことができます。例えば、内縁関係の方や、義理の子、孫、お世話になった親友などです。また、法人に対しても遺贈をすることができます。また、胎児も受遺者となることができます。
こうした点で、自由度がかなり高い制度といえ、特別な方に財産を残したいというときにとても有効な制度です。
遺贈には、包括遺贈と特定遺贈の2種類があります(民964条)。まず、包括遺贈とは遺産の全部あるいは何分の1という形でされるもので、包括受遺者は相続人と同一の法律的地位に立つことになるものです。この場合、受遺者には、相続の承認、相続放棄、遺産分割などの規定がそのまま適用されるため、相続人と同様にこれらを行うことができます。
次に、特定遺贈とは、特定の財産についてされるものです。一般的な贈与のイメージに近いもので、例えば「100万円をAに与える」、「車をBに与える」といった、一定量のものや特定のものを受遺者に与えるものです。受遺者は遺贈を放棄ですることもできます。
なお受遺者が、遺留分という法定相続人に最低限保障される相続財産を超えて、遺贈を受けた場合には、遺留分侵害請求という請求を受ける可能性があります。
碑総合法律事務所では、東京23区内にお住まいの皆様を中心として、全国の皆さまから法律相談を承っております。初回相談30分無料、初回電話相談無料で、また事前予約で休日・時間外相談やWeb相談での対応もいたします。相続関連の問題でお悩みの方は、お気軽に当事務所までご相談ください。
経験豊富な弁護士が皆さまをお待ちしております。
当事務所が提供する基礎知識
Basic Knowledge
-
相続人の対象者とは
■相続人の対象者とは相続人の対象者となる方は、遺言書があるかどうかによって異なります。被相続人によって遺言書が残されていた場合には、遺言書に指定されていた方が相続人となりえます。もっとも、民法で指定された遺留分を上回って […]
-
遺留分侵害額請求とは...
■遺留分侵害額請求とは遺留分侵害額請求とは、民法において保証された遺留分が生前贈与などで侵害されたことが明らかとなった場合に、遺留分の返還を求める手続きをいいます。遺留分を取り戻す請求権は従来「遺留分減殺請求権」と呼ばれ […]
-
相続財産の範囲
■相続財産の範囲とは相続財産とは、基本的に被相続人が所有していた財産全てをいいます。具体的には、被相続人の預貯金、現金、不動産、証券、車、貴金属などをいいます。逆に、相続財産には含まれないものも存在するため、以下に主なも […]
-
法定相続人以外に財産...
遺贈とは、遺言によって、遺産の全部又は一部を他人に譲り渡すことをいいます。遺贈を受ける者を受遺者といいます。 遺贈のメリットは、誰にでも財産を譲ることができるということです。通常の相続であれば、法定相続人にしか […]
-
成年後見制度の問題点...
両親が高齢になると、認知症の問題も真剣に検討しなければなりません。もし認知症に親が立って、自力で財産管理が難しくなった場合、成年後見制度は適当な対策の一つといえます。口座の凍結防止になりますし、認知症の親に変わって預貯金 […]
-
遺言書作成について弁...
遺言書の作成は、生前対策としてとても有効な方法です。相続だと、自分の子や兄弟姉妹、両親など法定相続人にしか財産を残せないのに対して、遺言書は、相続と異なり自らが財産の譲り先を決めることができるからです。 例えば […]
よく検索されるキーワード
Search Keyword
-
- 相続問題 弁護士 相談 東京23区
- 相続問題 弁護士 相談 都内
- 相続問題 弁護士 相談 全国対応
- 遺言書作成 弁護士 相談 東京23区
- 遺言書作成 弁護士 相談 港区
- 遺言書作成 弁護士 相談 都内
- 生前対策 弁護士 相談 港区
- 財産管理 弁護士 相談 新橋
- 生前対策 弁護士 相談 東京23区
- 成年後見 弁護士 相談 全国対応
- 生前対策 弁護士 相談 都内
- 財産管理 弁護士 相談 全国対応
- 成年後見 弁護士 相談 都内
- 財産管理 弁護士 相談 港区
- 財産管理 弁護士 相談 都内
- 相続問題 弁護士 相談 港区
- 遺言書作成 弁護士 相談 新橋
- 財産管理 弁護士 相談 東京23区
- 生前対策 弁護士 相談 新橋
- 成年後見 弁護士 相談 港区
資格者紹介
Staff
代表弁護士 大野 康博 (おおの やすひろ)
-
- 所属
-
- 東京弁護士会 登録番号 23191
- 平成14年~現在 東京家庭裁判所家事調停委員
- 平成24年~現在 原子力損害賠償紛争解決センター仲介委員(文部省)
-
- 最終学歴
- 早稲田大学法学部
-
- 注力分野
-
- 遺産相続・後見
- 消費者被害
- 交通事故
- 労働
- 借金問題
- 企業法務
- 刑事事件
- 離婚男女問題
-
- 自己紹介
- 弁護士歴20年以上の経験で培ったリーガルサービスを多くの方にご体験頂く為にご相談者の目線にあわせた各種サービスを取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。
事務所概要
Office Overview
事務所名 | 碑総合法律事務所 |
---|---|
代表者 | 大野 康博 ( おおの やすひろ ) |
所在地 | 〒105-0003 東京都港区西新橋1-20-3 虎ノ門法曹ビル804 |
TEL/FAX | TEL:03-3595-1631 / FAX:03-3595-1632 |
営業時間 | 平日 8:00 〜 24:00 (事前予約で休日、時間外対応可能です) |
定休日 | 土・日・祝日 (事前予約で休日、時間外対応可能です) |
アクセス | 都営三田線/内幸町駅徒歩3分 東京メトロ銀座線/虎ノ門駅徒歩3分 山手線/新橋駅徒歩7分 |